台湾日本大学校友会 創立20周年を祝して
日本大学校友会台湾支部が台湾日本大学校友会として活動を再開されてから創立20周年を迎えられましたことを心からお喜び申し上げます。台湾から日本に留学された先人たちがこれまでの歴史を受け継いで来られ、今もなお留学生や卒業生たちの絆が強固なものになっていることに敬意を表します。
日本大学は、これまで台湾日本大学校友会から数々のご支援をいただいてまいりました。日本大学創立130周年記念事業募金には多大なご寄付をいただき、また、日本がコロナ禍でマスク不足に困惑していた際には1万4千枚の医療用マスクを送ってくださり、感謝の念に堪えません。
台湾日本大学校友会の皆さんは、現代では少々希薄になってしまった帰属意識や後輩を想う強い気持ちをお持ちです。これは日本大学にとって大変誇り高いものとなっており、我々も見習わなければなりません。
現在、日本大学は改善改革を進めている最中です。私も理事長として、日本大学を選んで入学してくれた学生が幸福になるよう学びやすい環境を整え、経営面からサポートできるよう努めてまいります。台湾からの留学生が本学に入学された際には、安心して学べる環境を提供し、一人でも多くの方が世界に羽ばたき飛躍できるよう手助けいたします。
結びになりますが、台湾日本大学校友会の益々のご隆盛と会員の皆様のご活躍とご多幸を心からお祈り申し上げ、台湾日本大学校友会創立20周年記念のお祝いの言葉といたします。
台湾日本大学校友会 創立20周年記念に寄せて
台湾日本大学校友会が創立20周年を迎えられましたことを衷心よりお慶び申し上げます。また、ここまでの発展を支えられたお一人おひとりに対し、心から敬意を表します。貴会には、平素より台湾留学生への奨学金制度、台湾で開催される留学生フェア、さらには日本大学中学校の修学旅行アテンドに至るまで、多岐に渡るお力添えをいただいております。今後も、引き続きのご支援をお願い申し上げますとともに、本学を媒介として日台友好がさらに深化することを期待しております。
さて、私は学長就任以来、来る高度デジタル社会でイノベーションを起こせる人材の育成を掲げております。2023 年に発表された「IMD 世界デジタル競争力ランキング」によれば、台湾は9位、日本は32位であり、我が国は後れを取っております。デジタルの利活用は、単に理系の枠におさまるものではなく、いわゆる文系をはじめとする複合的な視点をもちながらどのように活かすかを考えることも重要です。その意味で、本学は総合大学としての大きなメリットを有しており、学生は自身の専門性を高めることはもちろん、デジタルの利活用を踏まえて他分野とも連携‧融合しながら在学中に新しい知見を得ることができます。これにより、高度デジタル社会を牽引し、新機軸の創出に貢献できる人材を輩出できると考えております。
そのためには、日本大学自体がDX: Digital Transformation を体現する必要があると考え、目下、デジタル環境を整備し、データ駆動型教育を推進しております。学生から収集した膨大なデータをフィードバックし、学生一人ひとりの「個」をより高める教育を推進するとともに、分散型キャンパスをメリットに変えるべく鋭意取組んでおります。海外を含めたグローバルな教育環境をDX で実現することも夢ではないと考えておりますので、今後の本学の教育にも是非ご注目いただければ幸いです。
結びに、台湾日本大学校友会の益々のご発展と会員をはじめとする卒業生の益々のご活躍を祈念し、祝辞といたします。
日本大学校友会 会長 大谷 喜一
台湾日本大学校友会創立 20 周年祝辞
台湾日本大学校友会(日本大学校友会台湾支部)創立 20 周年、誠におめでとうございます。
日本大学校友会には海外特別支部が 10 支部あり、中 でも活発に活動しているアメリカのニューヨーク支部 や、新たに設立されたバンクーバー支部もあります。世 界各地で校友の方々が親睦を深めておられます。その中 でも台湾支部の皆様におかれましては、大変長い間、海 外支部として積極的に活動し絆を深めて来られました。 私は、昨年 6 月に日本大学校友会会長に指名されたばか りですが、近年、日本大学をはじめ校友会は徐淵静元理 事長、林廷隆元理事長をはじめ台湾日本大学校友会の会 員の皆様から多大なご支援をいただき、互いに活発な交 流を深めて来たとお聞きしております。
先般、林果児理事長をはじめ会員の方々とお会いした 際、林理事長のお言葉から、これからの台湾校友会への 意気込みと熱意を肌で感じることができました。海外特 別支部の中でも台湾校友会の特色は、台湾から日本に留 学し、そして卒業後に台湾に戻られ活躍した方々が多く いらっしゃることです。つまり、異国の地で苦労を重ね ながら卒業し、その後、社会でそれぞれの道を切り開い て活躍された方々が多くいらっしゃると言えます。台湾 支部に限らずですが、日本大学の教育理念にありますと おり「自主創造」を体現されて来たことでしょう。
国内における校友会は、これからの地方支部会員数の 確保や若い世代の会員との交流が大きな課題となってお ります。若い世代にとっては海外支部との交流もとても 興味深いものであるはずです。これからも海外特別支部 の一つとして、世界に広がる日本大学校友会となるよう 共に絆を深めてまいりましょう。
最後になりますが、台湾日本大学校友会の益々のご発 展と会員をはじめ校友の皆様のご健勝を祈念して祝辞と させていただきます。